童夢裁判...第一話、罪状認否
(検察側)・・・よって、被告を知的財産権侵害及び同幇助罪により無期懲役を求刑します。

    ザワざわ ざわザワ ザわザわ ざワザわ

(弁護側)  ホンコンさん だいじょうぶっすかぁ? 資格、ないんすよね?

     銀次さん、まかしときなはれ!しゃべることやったら誰にも負けしまへん
     よってに!

(裁判長)静粛に!  弁護人、どうしたんですか?

(弁護側)すんまへん。当方は無罪を主張させてもらいまっさ。検察の言い分は
      無茶苦茶でっせ。到底納得でけしまへん。

(裁判長)弁護人、答弁は標準語でおこなうように!

(弁護側)すんま・・いえ、申し訳ありません、以後気をつけます。

(裁判長)それでは検察側・・・

(検察)被告にたずねます。この時計はあなたのものに間違いありませんね?

(被告)はい、それはおれっちの5513ミラーっす。

(検察)あなたはこの時計の従来の風防を取り外し、オークションで手に入れた
    別の風防に自らの手で加工し付け替えることにより、メーカー側が到底
    受け入れがたい姿にしたばかりか、OH時には没収されることを想定し
    別の風防を用意するなど計画的で、しかもその技術及び工作過程を自らが
    管理するHPで不特定多数に公開しましたが、間違いありませんか?

(被告)それは・・・

(検察)あなたは童夢風防愛好会なる団体を立ち上げ、自らの風防を宣伝し、
    販売するつもりだったんじゃないですか?

(被告)とっとんでもないっす・・・

(弁護)裁判長、検察は憶測を述べています!

(裁判長)異議を認めます。

(検察)裁判長、この時計5513を証拠物件Aとして提出します。質問は以上です。

(裁判長)弁護人、反対尋問を・・・

(弁護)あなたはどうして風防を加工して付け替えようと思ったのですか?

(被告)それは・・・販売当時のオリジナル風防はモッコリとしたドーム型だった
    はずなんすけど、メーカーのOH時に平らな風防になって戻ってきたことに
    失望して、それならと自分で研究して加工することを思いついたんす。

(弁護)つまり、
従来はメーカーもドーム型を用意していたが、近年平型に変更になったんですね。

(被告)そうっす。やっぱ古い時計にはドームが似合うんすよね。

******  ******

(検察)裁判長、次回の公判にカリメロ氏を証人として召喚します。

(弁護)   えっ!カリメロさんが!どっどうして・・・
       ホンコンさん、どうなってるんすか?

    わっわかりまへん!と、とにかく・・・
    こちらの証人としてcarrera氏をお呼びします。

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