『さーあっ、各馬いっせいに坂をくだって第４コーナーから直線へ・・・・

　ここでエルヴイグリーンが先頭！外からサイシンコスモが一気に並びかけてくる・・・

　内を突いてシードスター、馬群をぬうようにエクスプロ、さぁゴールまであと２００

メートル！

　エルヴイグリーンが粘る！大外からスケルトンオオジとジーエムティーオーがものすご

　い足でやってくる！これは大接戦だ！６頭が一団でゴールイン！

　最後は首の上げ下げになりました・・・写真判定になるでしょう・・・』

あーあぁ、あかん！そこらおらんがな・・・タカネテマキ・・・どこ走っとったんや！
先生、さっぱりわぇでんがなぁ。

　　　ふぉっほっほっ！当たるも八卦、当たらぬも八卦じゃからのぅ。

そんなのんきなこと言うてからに・・・。
タカネテマキでガツンとユワしてグリーンサブ買うつもりやったのに・・・。

　　　勝負の世界はそんなに甘くないぞよ。
　　　だいたいおぬし、騎手のなかで誰が一番運気が強いか？
　　　と聞くもんじゃから、
　　　わしゃぁ、タカネテマキの久保銀次かのうと答えたまでじゃよ。

先生、そんな無責任な〜。

　　　銀次のやつめ、ヨメを富士山まで連れて行ってパシャまでプレゼントしたん
　　　じゃから運気はあがって当然なんじゃが・・・。
　　　それとも６１５０購入不発のモヤモヤを引きずっとるのか・・
　　　いや、まだヨメ孝行が足りぬのじゃろう。ふぉっほっほっ！

先生そんな細かいとこまでご存知なんでっか？それでも当たらんのが競馬でんなぁ。

しかし、スケルトンオオジとジーエムティーオーが来たらどえらい万馬券でっせ。
どっちにしても関係おまへんけど。

『一着１２番ジーエムティーオー、２着１１番スケルトンオオジ、３着６番エルヴイグリ

ーン・・・・・単勝１２番・・・・』

　　　ほほーっ！１２−１１で１６７，１８０円とな、こりゃぁ、おいしいわぃ！

あっ、先生！どこ行かはりますのん？

　　　決まっておろう。払戻しじゃよ！

払戻しって・・・先生！とっ、取りはったんですか！？

　　　おぬしのように人に頼っておったり、難しく考えるから当たらんのじゃ！
　　　ロレ・バーゼル賞じゃから、勝つのは６枠の緑に決まっておろう。

くっそー、久保銀次の乗る馬だけは絶対に買えへんぞ！

　　　そんなことを言うておるようではいつまでたっても勝てまいて。

　　　ふぉっほっほっ！