昨日、何かの手違いで極秘文書が私宛に直メで送られてきました。まずはご一読ください。

極秘

常務取締役　統括本部長　○□　△×殿

かねて懸案であった正規代理店における旧DJ在庫調整について、DJ・DD三本同時購入の煽りニュースにネットの関心は薄く、依然として特殊目的時計に対する需要は大きく、とりわけコスモSSに集中しているものと思われます。
現在の生産体制では中古市場をにぎわす結果となっており、コスモSSの増産が望ましいところでありますが、順次出荷されるコスモWGが相当の利益をもたらすものと考えます。

また、来年度バーゼルフェアにて発表予定の日本限定発売モデル、コスモPT（プラベゼル・アイスブルー・インダイアルブラックシェル）限定数1,000本を、年号にちなんで2,005本に増産しても問題ないものと思料いたします。
なお限定モデルは、従来通り正規代理店の旧DJの販売実績によって比例配分されることを強く要望いたします。

一方、旧手巻きコスモのオーバホール受付拒否問題は、一定の要件を公表すべき段階にきており、結果として現行品のオーバーホール・ローテーションの回転率を高める効果が期待できるものと思われます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ネット・マーケティング部長

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仮目　露苦労

完全ドーム風防生産ライン再開発に向けて取り組んでまいりましたネットでの事前調査結果をご報告申し上げます。

ネット・マーケティング部長のサイトを借りて、ホンコンなる人物を擁し童夢風防愛好会なる団体を立ち上げましたが、結果は１０名程度の会員を集めるにとどまり、潜在的な需要は少ないものと判断せざるを得ない状況であります。
ドーム風防交換手順公開による挑戦者も少なく未熟な技術では困難であり、市中の一部時計店を繁盛させる結果となっております。

しかしながら、熱狂的な顧客の要望を満たすため、また訴訟等の諸問題を避けるうえでも、ネット・オークションによる手持ち在庫の完全ドーム風防の供給は続けるべきであると考えます。
この供給こそが中古市場の高騰をまねき、ひいては現行品の需要を支えるものであると確信しております。

なお、旧手巻きコスモにおける顧客によるドーム風防交換に関しましては、ネット上に警告文を掲載いたしましたので問題は発生しないものと思われます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仙台営業所

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　企画課長　久保　銀次

上記極秘文書は、管理人のお二人が“もしかして特殊任務を与えられた社員であったら・・・”という発想のもとに私が書き上げたものであり、内容はすべてフィクションです。